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春の風物詩ツクシは、多年性羊歯植物(端的に言うとシダ植物)スギナ(杉菜)の子。
ツクシは 「ツクシ誰の子 スギナの子 土手の土 そっとあげ ツクシの坊やが のぞいたら 外はそよ風 春の風 この子誰の子 スギナの子」 と童謡に歌われるほど人々に親しまれていますが、花ではなくスギナの胞子茎です。
■ツクシ
別名:筆頭菜(ヒットウサイ)蛍草(ホタルグサ)接草(ツギクサ)ホーステール、ボトルブラッシュ
属性:トクサ科トクサ属
花期:春
原産:北半球温帯、古生代デボン紀に繁茂していたシダ植物トクサ科の生きた化石
備考:胞子茎は、胞子が入っている胞子嚢(ホウシノウ)を付けている茎の事で、花が咲く種子植物の花茎にあたる部分です。
撮影: 春(3月)東京都中央区隅田川近辺
スギナは夏緑性の多年草で、早春にツクシが土から顔出し後に、栄養茎と称される光合成をする葉を伸ばします。
全く外見の異なるツクシとスギナですが、土中を掘ると同じ根茎でつながっている親子。
薄茶色のツクシと鮮やかな緑色のスギナの草丈は、ツクシは10〜30センチ、スギナはツクシよりやや大きい20〜40センチ。
茎と葉だけのツクシとスギナですが、ツクシは節ごとにハカマと呼ばれる鞘(サヤ)を持ち、茎先に胞子葉が多数集まった穂状があります。
処で、ツクシは春の山菜、野菜のひとつとして食べられるんですよ。
ツクシのハカマを丁寧に取り、お湯によく通してアクを抜き、ダシと一緒に炊いてツクシごはんや佃煮にすると春の味覚を堪能できます。
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